貸倒引当金戻入額
前期に繰入れた貸倒引当金が過大であったための戻入額は、前期総益修正益として特別利益に計上する。(会社計算規則第88条第2項)
仕訳例
貸倒引当金繰入・戻入(洗替法)
決算に当たり、期末債権に対し1,000,000円の貸倒引当金を計上する。なお、貸倒引当金に800,000円の残高がある。
洗替法は、期末の貸倒引当金を全額戻入し、当期の債権に対する貸倒引当金を新たに計上する方法で、戻入額は前期の引当金訂正と考えられ特別利益に表示する。
借方 | 貸方 | ||
貸倒引当金繰入額 | 1,000,000 | 貸倒引当金 | 1,000,000 |
貸倒引当金 | 800,000 | 貸倒引当金戻入額 | 800,000 |
(参考) 貸倒引当金繰入・戻入(差額補充法)
上記を差額補充法で仕訳をした場合。
差額補充法は、前期末の貸倒引当金と当期末の貸倒引当金を比較し、その差額だけ戻入(繰入)をする。
借方 | 貸方 | ||
貸倒引当金繰入額 | 200,000 | 貸倒引当金 | 200,000 |