会計やさんのメモ帳 
 

製造部門費

費目別計算においては、原価要素を、原則として、形態別分類を基礎とし、これを直接費と間接費とに大別し、さらに必要に応じ機能別分類を加味して、たとえば次のように分類する。

 直接費直接材料費主要材料費(原材料)、買入部分品費 
 直接労務費直接賃金 
 直接経費外注加工賃 
 間接費間接材料費補助材料費、工場消耗品費、消耗工具器具備品費 
 間接労務費間接作業賃金、間接工賃金、手待賃金、休業賃金、給料、従業員賞与手当、退職給与引当金繰入額、福利費(傾向保険料負担金等) 
 間接経費福利施設負担額、厚生費、減価償却費、賃借料、保険料、修繕料、電力料、ガス代、水道料、租税公課、旅費交通費、通信費、保管料、棚卸減耗費、雑費 

間接経費は、原則として形態別に分類するが、必要に応じ修繕費、運搬費等の複合費を設定することができる。

参考:原価計算基準

 


仕訳例目次

(1) 製造部門費の発生

(2) 製造部門費の配賦

(3) 原価差額の処理

 


仕訳例

(1) 製造部門費の発生

当月の製造部門費の発生額は次のとおりである。

直接材料費  3,000,000円 主要材料と買入部分品の仕入で、掛けによる仕入れ。

直接労務費  4,000,000円 工場直接者の給与で、当座預金から支払い。

直接経費   1,000,000円 外注加工賃の仕入で、支払手形により支払い。

間接材料費  2,000,000円 補助材料・証目品費の仕入で、掛けによる仕入れ。

間接労務費  5,000,000円 工場間接者の給与で、当座預金から支払。

間接経費   1,000,000円 工場電力料、水道光熱費、通信費等を現金で支払い。

間接経費   2,000,000円 工場設備の減価償却費。

 
借方貸方
製造部門費/直接材料費3,000,000買掛金3,000,000
製造部門費/直接労務費4,000,000預金/当座預金4,0000,000
製造部門費/直接経費1,000,000買掛金1,000,000
製造部門費/間接材料費2,000,000買掛金2,000,000
製造部門費/間接労務費5,000,000預金/当座預金5,000,000
製造部門費/間接経費3,000,000現金1,000,000
  減価償却累計額2,000,000

 

(2) 製造部門費の配賦

製造部門費の今月の予定配賦額は20,000,000円である。

 
借方貸方
仕掛品/加工費20,000,00製造部門費/配賦額(注1)20,000,000

(注1)本設例では、製造原価の計算は個別原価計算を想定している。製造部門費の発生額は、発生のつど製造部門費勘定に計上し、毎月の仕掛品へは直接作業者の作業時間に予定配賦率を乗じて各指図書に配賦をしている。

 


(3) 原価差額の処理

原価差異とは、実際原価計算制度において、原価の一部を予定価格等をもって計算した場合における原価と実際発生額との間に生ずる差額をいう。

 個別原価計算の場合、次の方法のいずれかによる。

イ 当年度の売上原価と期末におけるたな卸資産に指図書別に配賦する。

ロ 当年度の売上原価と期末におけるたな卸資産に科目別に配賦する。

 
借方貸方
製品(注1)5,000,00製造部門費20,000,000
売上原価(注1)15,000,000  

(注1)本設例はロの方法によっている。

 

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