会計やさんのメモ帳 
 

仕掛品(半成工事を含む)

仕掛品とは、製品、半製品又は部分品の生産のため現に仕掛中のものをいう。

半成工事とは、長期にわたる注文生産又は請負作業について仕掛中のもので仕掛品以外のものをいう。

(参考:会社計算規則第74条第3項第1号ル、財務諸表等規則第15条第9号、同ガイドライン15-9)

費目別計算においては、原価要素を、原則として、形態別分類を基礎とし、これを直接費と間接費とに大別し、さらに必要に応じ機能別分類を加味して、たとえば次のように分類する。

 直接費直接材料費主要材料費(原材料)、買入部分品費 
 直接労務費直接賃金 
 直接経費外注加工賃 
 間接費間接材料費補助材料費、工場消耗品費、消耗工具器具備品費 
 間接労務費間接作業賃金、間接工賃金、手待賃金、休業賃金、給料、従業員賞与手当、退職給与引当金繰入額、福利費(傾向保険料負担金等) 
 間接経費福利施設負担額、厚生費、減価償却費、賃借料、保険料、修繕料、電力料、ガス代、水道料、租税公課、旅費交通費、通信費、保管料、棚卸減耗費、雑費 

間接経費は、原則として形態別に分類するが、必要に応じ修繕費、運搬費等の複合費を設定することができる。

 


仕訳例目次

(1) 仕掛品の発生

(2) 材料勘定から振替

(3) 製造部門費の配賦

(4) 製品の完成

(5) 半製品の完成

(6) 製品完成後の原価追加

 


仕訳例

(1) 仕掛品の発生

製品製造に使用する直接材料費5,000,000円+消費税400,000円=5,400,000円、直接経費(外注加工賃)2,000,000円+消費税160,000円=2,160,000円を調達した。購入対価は買掛金である。

 
借方貸方
仕掛品/直接材料費5,000,000買掛金7,560,000
仕掛品/直接経費2,000,000  
仮払消費税等560,000  

 


(2) 材料勘定から振替

製造指図書番号×××の製品を製造するために、鋼材500,000円を出庫使用した。

 
借方貸方
仕掛品/材料費500,000原料及び材料(注1)500,000

(注1)原料及び材料は材料勘定で仕訳をしてある。

 


(3) 製造部門費の配賦

製造部門費の今月の予定配賦額は4,000,000円である。

 
借方貸方
仕掛品/加工費4,000,00製造部門費/配賦額(注1)4,000,000

(注1)本設例では、製造原価の計算は個別原価計算を想定している。製造部門費の発生額は、発生のつど製造部門費勘定に計上し、毎月の仕掛品へは直接作業者の作業時間に予定配賦率を乗じて各指図書に配賦をしている。


(4) 製品の完成

仕掛中のA製品が完成し、入庫した。製造原価は5,000,000円である。

 
借方貸方
製品5,000,000仕掛品5,000,000

 


(5) 半製品の完成

仕掛中の半製品が完成し、入庫した。製造原価は1,000,000円である。

 
借方貸方
製品/半製品(注1)1,000,000仕掛品1,000,000

(注1)半製品は製品の内訳科目としている。

 


(6) 製品完成後の原価追加

A製品完成後、同製品に対する追加の製造原価500,000円が発生した。このうち、300,000円は製品在庫となっている分であり、200,000円は当期に販売済みのものである。

 
借方貸方
製品300,000仕掛品500,000
売上原価200,000  

 

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