原料及び材料
原料及び材料とは、製品の製造目的で費消される物品で未だその用に供されないもの(ただし、半製品、部分品又は貯蔵品に属するものを除く。)をいう。
(購入部分品)
購入部分品とは、製品又は半製品の組成部分として当該製品又は半製品に取り付けられる物品で他から購入したものをいう。
(参考:会社計算規則第74条第3項第1号ヌ、財務諸表等規則第15条第8号、同ガイドライン15-8)
仕訳例
(1) 原料及び材料の受入
特定の製品製造に区分できない、汎用的に使用する鋼材1,000,000円+消費税80,000円=1,080,000円を購入した。
購入代金は約束手形を振出して支払った。
借方 | 貸方 | ||
原料及び材料 | 1,000,000 | 支払手形 | 1,080,000 |
仮払消費税等 | 80,000 |
(2) 原料及び材料の払出
製造指図書番号×××の製品を製造するために、鋼材500,000円を使用した。
借方 | 貸方 | ||
仕掛品/直接材料費 | 500,000 | 原料及び材料 | 500,000 |
(3) 原料および材料の棚卸減耗損
期末の実地棚卸の結果、原料及び材料の100,000円が帳簿残高より不足していることが判明した。不足の原因は不明である。売上原価として処理する。
借方 | 貸方 | ||
売上原価/棚卸減耗損(注) | 100,000 | 原料及び材料 | 100,000 |
(注) 棚卸資産は、棚卸によってその有高が確定される。この際、実地棚卸高と帳簿残高に不一致が生ずることがある。実際の棚卸高が帳簿残高より少ないときは棚卸減耗損として処理する。